デジタルシフトの流れが急速に進む中で、テクノロジーやデータを有効活用し事業の成長拡大に繋げていくかがあらゆる産業において喫緊の課題となっています。
ビックデータの処理技術やAI等によるデータ解析技術等のテクノロジーの飛躍的な進歩により、あらゆるデータの収集が容易となる一方で、その膨大で複雑なデータを有機的に連携させ、本来の目的である事業収益の向上に繋げるための有意義なデータとして活用できるようにする仕組みを構築することは、リソースやスイッチングコスト等の側面から多くの企業にとって困難な状況にあります。
このような市場環境を踏まえ当社は、企業が展開する一連の事業フローに内在する課題を検討し、事業上のどのデータをどのような形で収集、分析すれば事業全体の収益向上に資する適切な効果測定が可能となるかを解き明かし、企業が適切な意思決定を行えるようなデータドリブンな仕組みを提供するグロースマーケティング・サービスを展開してまいりました。
これからの不確実性が高い時代で企業が生き残るためには、「グロースマーケティング」を実行し自らを変革していく企業体制を構築できるかが重要です。
しかしながらグロースマーケティングを実現するための仕組みを0から作り上げるには、テクノロジーやデータの深い知見が必要で非常に難易度が高いものです。
そこで、私たちがグロースマーケティングを実践していく上で重要な要素を落とし込んだプロダクトの開発に着手しました。
そうして誕生したのが「SKEIL」です。
「SKEIL」は一気通貫でグロースマーケティングを後押しするプロダクトです。
データドリブンな仕組みを構築し、ボトルネックの発見から解決まで実行することで、経営者のデータドリブンな意思決定を支える経営インフラとしての役割を担います。
「SKEIL」はグロースマーケティングを実践する企業と共に成長し続けるプロダクトであることを目指しています。
企業への“本質的”な課題解決とは「持続的な成長の実現」
この結論に至った一つの印象的な出来事があります。
当時支援させていただいていたクライアントで、ある日売上の成長が鈍化してしまったことがありました。
しかし集客領域においては、これまでの仮説検証が功を奏し右肩上がりで成長していたところだったので、まさに寝耳に水といった状況でした。
急いで原因解明にあたったところ、集客に成功し急速に顧客が増えたことにより、クライアント側のサービスを安定供給するためのキャパシティを超えてしまっていたことがわかりました。
元々は集客に課題を抱えていたクライアントでしたが、集客が改善されると新たな課題(ボトルネック)が可視化されたのです。
そこで、私たちは集客領域の枠にとどまらず、新たなボトルネックの追求・解消に取り組むことにしました。
現場に何度も足を運びビジネスオペレーション領域の非効率な部分を特定し、テクノロジーの導入により解消した結果、顧客対応コストは劇的に改善。さらにクレーム等のお問い合わせも減少しCXの向上にも繋がりました。
もちろん当初の目的だった売上を更に伸ばすことに成功したのです。
この経験から、一つの領域だけをひらすら最適化(部分最適)しても、継続的な成長には繋がらないということを学びました。
そして、あらゆる企業がこの”持続的な成長”を望んでいるにも関わらず、部分最適に陥ってしまっている現状を痛感したのです。
負のスパイラルを打破するデータドリブンな仕組み
本当に解決すべきボトルネックが曖昧なまま、改善施策を打ってみても一時的な成長に留まってしまい、また次の手を探す…といった負のスパイラルに陥っている企業が少なくありません。
この状況を打破するためには、データを収集・一元化し事業全体を点ではなく線で捉えることで、ボトルネックを明確にすることが重要です。
そして、そのボトルネックに対して最適解を実行し続けることにより、持続的な成長が実現できると考えています。
このような持続的な成長を遂げるためのさまざまな企業活動は「グロースマーケティング」とも呼ばれ、当社のグロースマーケティング事業の礎となっています。